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近隣からの苦情:実際に来るのは4種類で、分かれ目は一度目です

2026年8月27日 · 河邊亜美, All Good Stay 代表

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近隣からの苦情は、実際にはほとんどが3つに収まります。音、ごみ、そして深夜の出入りです。事件性のあるものは稀で、大半は「聞いていない」という感情から始まります。

私たちは大田区、葛飾区、札幌市北区で3棟6室を運営しています(すべて旅館業許可、実績は運営データ公開)。3棟とも駅から徒歩4分以内の住宅のある通りにあり、隣は普通に人が住んでいる家です。平均3.3泊で12か月に449件の予約が入るので、1室あたり月に7回前後、知らない人が荷物を持って出入りします(2026年8月時点、2025年8月から2026年7月の実績)。この記事は、その条件で私たちが何を先に配り、何が起きたときに誰が動くかの話です。

近隣からの苦情は、実際どんな内容が来るのですか

来る苦情は種類が少なく、しかも時間帯が偏っています。夜10時から朝8時に集中し、中身は音、ごみ、共用部の使い方、そして自転車と荷物です。

順番も決まっています。一度目は誰かが我慢し、二度目で管理会社を探し、三度目で区役所か警察に行きます。つまり分かれ目は一度目を受け取れるかどうかです。一度目の行き先がどこにもない物件は、いきなり行政の窓口から連絡が来ます。

苦情の中身起きている場面先に効く手当て
夜の話し声、足音22時以降の帰宿、複数人の滞在室内表示と予約の人数条件
ごみの曜日と出し方退去日が収集日と合わない室内に置いて出させる運用
共用部の使い方廊下での会話、扉の閉め方動線の写真つき案内
自転車、荷物、駐車レンタサイクル、大型スーツケース置き場所の指定

音の苦情は、どこで止まりますか

音は、建物の工事ではなく時間帯の合意で止まることが多いです。壁を厚くする前に、22時以降の行動を具体的に書くほうが効きます。

「静かに」は指示になりません。国も生活習慣も違う相手に効くのは、場面つきの行動指定です。私たちは室内案内に、夜は窓を閉める、廊下で話さない、荷物は室内で開ける、と書いています。四か国語で用意しているのは翻訳のためではなく、読まれるためです。

それでも音は出ます。そのときは深夜の一次応答から、まず部屋へ連絡します。24時間のゲスト対応持っている理由の半分は、ゲストのためではなく近隣のためです。

ごみは、なぜ最初の火種になるのですか

収集の曜日と退去日が、構造的に合わないからです。ごみは燃える、燃えない、プラ、びんかんで別々の決まった曜日にしか出せず、滞在は平均3.3泊で任意の曜日に終わります。

合わない以上、ゲストに集積所へ出させる運用は破綻します。私たちは室内で分別して置いてもらい、清掃の入れ替えのときに私たちが出します。清掃が売上の17.5%を占める理由の一部はここにあります(2026年8月時点、自社3棟6室の実績)。ごみは清掃の付属品ではなく、近隣対策の主要な項目です。

開業前に配る一枚は、営業が始まってから何をしますか

苦情を減らしはしません。苦情の行き先を、区役所から私たちに変えます。

近隣への説明が手続き上の要件かどうかは、自治体と適用される制度で扱いが違います。要件か、掲示や苦情窓口に条件があるかは、物件所在地の保健所と区市町村の担当窓口で確認してください。ただし、要件かどうかと、やる価値があるかは別の話です。私たちは3棟とも工事の前に近隣を回り、何をする建物か、いつから始まるか、困ったらどこへ何時でも連絡できるかを紙で渡しました。手順の全体は旅館業許可の取り方に、23区での区ごとの違いは東京23区の民泊書いています。

効果は開業直後ではなく、半年後に出ます。名前と番号を知っている相手には、人はまず電話します。知らない相手のことは、通報します。

苦情が入ったとき、私たちは何をしていますか

順番を決めてあります。決めておく理由は、腹を立てている相手の前で考えないためです。

  • その場で受ける。反論も説明もしない。いつ、何が、どれくらい続いたかだけを聞く
  • 室内に連絡する。滞在中なら即時、退去後なら記録に残す
  • 折り返す。何をしたかを、その日のうちに苦情主へ返す
  • 記録する。同じ部屋、同じ時間帯、同じ種類が続くなら、ゲストではなく運用側の問題
  • 変える。ハウスルール、予約条件、設備のどれかを直す。直さなければ同じ苦情が来ます

この手順で足りないのは、どんな場合ですか

警察や消防が入った事案と、修繕費の判断が要る場合です。この2つはオーナーに連絡します。

どこからオーナーに上げるかは、開始前の契約で決めておく項目です。決めていないと、上げすぎて信頼を失うか、上げなさすぎて後から問題になります。契約で見るべき箇所は乗り換えの手順側にも書いています。

予約の受け方で防げる苦情はありますか

あります。苦情の多くは滞在の中身ではなく、人数と滞在の長さから来ています。

1泊の大人数は、私たちの3棟でいちばん近隣リスクが高い形です。到着が遅く、荷物が多く、部屋に慣れないまま夜になります。最低宿泊日数と人数の上限は価格の道具に見えますが、実務では近隣対策の道具です。予約は中央値でおよそ42日前に入るので(2026年8月時点、運営データ)、条件を絞っても直前まで空いたままになるわけではありません。

逆に、価格だけで防ごうとすると失敗します。高くしても大人数は来ます。効くのは条件のほうです。

代行に任せると、近隣対応はどう変わりますか

変わるのは速さと、窓口が常にあることです。責任そのものは移りません。

許可は所有者の側に残り、私たちは運営を担います。近隣にとっては、電話に出る人が誰かがすべてです。私たちは大田区、葛飾区、札幌市北区に自分の建物を持ち、その通りの住人でもあります。よその街の住所を一覧に足しているのではありません。

向かない場合も書いておきます。管理規約で民泊が禁止されている分譲マンション、そしてすでに苦情が行政に上がっている状態の物件。前者は運営以前に規約の問題で、後者は運営会社を選ぶより先に、現地で人が会いに行く話です。

近隣対応の体制について相談する

よくあるご質問

近隣説明は法律上の義務ですか。
自治体と適用される制度で扱いが違うため、一般的な義務としてはここに書けません。物件所在地の保健所と区市町村の担当窓口で、説明が要件か、掲示や苦情窓口に条件があるかを確認してください。私たちは3棟とも、要件かどうかにかかわらず工事の前に連絡先を配っています。
苦情が続いたら、営業を止められることはありますか。
行政の判断に関わるため、ここで結論は書きません。確認先は許可を出した保健所です。実務としては、そこへ行き着く前に必ず段階があります。最初の連絡を受け取れる先を用意しておくことが、その段階を作る唯一の方法です。
マンションの一室でも近隣対策はできますか。
できますが、先に管理規約を確認してください。民泊を禁じる規約があれば、対策の巧拙以前の問題です。規約に問題がない場合でも戸建てより難しくなります。共用部が近隣そのものだからです。エレベーター、廊下、ごみ置き場の使い方が、そのまま苦情の内容になります。
外国からのゲストのほうが苦情になりやすいですか。
自社3棟6室、364件のレビューで4.9という範囲では、国籍と苦情の相関は見ていません(2026年8月時点)。相関があるのは人数と到着時刻です。書いていないルールが守られないだけなので、ルールは場面つきで書き、四か国語で室内に置いています。体制の詳細はオーナー様へのご案内ご覧ください。

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