予約サイトのアカウントは、オーナー様の名義で持ち、運営会社には共同ホストか権限付与で入ってもらう形にしておけば、会社が変わった日にも掲載とレビューと予約が手元に残ります。名義は契約書にサインする前に決めることで、あとから付け替えるのは手間がかかります。
弊社は東京と札幌で自社の宿を運営し、オーナー様の物件もお預かりしています。数字は2026年10月1日時点、自社3棟6室の12か月(2025年10月から2026年9月)の実績で、運営データに方法とあわせて公開しています。
アカウントの名義は、なぜ契約の前に決めるのですか
レビューと評価が、物件ではなくアカウントの中の掲載に積み上がるからです。自社の6室には398件のレビューが平均4.9でたまっていて、これは価格を上げても選ばれる理由そのものです(レビュー評価の考え方)。どのアカウントに積むかは、最初の予約が入る前に決まります。
名義人とは、予約サイトにアカウントを登録し、そのアカウントの持ち主として扱われる人や会社のことです。決め方は三つあり、違いが出るのは運営会社が変わった日です。
運営会社の名義になる事情もあります。会社が掲載の作成や撮影を先に負担し、その代わりに掲載を会社の側に置く形で、取引としては成り立ちます。その場合は、辞める日にレビューと掲載をもう一度ゼロから積み直す手間を、料率に足して比べてください。
| 形 | レビューと評価 | 会社が変わった日 |
|---|
| オーナー名義、運営会社は共同ホストか権限付与 | オーナー様のアカウントに残る | 権限を外すだけで掲載と予約がそのまま残る |
| 運営会社名義 | 運営会社のアカウントに残る | 掲載が取り下げられ、次はレビューのない新規掲載から |
| オーナー名義、オーナー様が自分で運営 | オーナー様のアカウントに残る | 運営会社がいないので変わらない |
予約サイトが二つあるとき、名義は何回決めますか
予約サイトごとに1回ずつです。アカウントはサイトごとに別で、片方をオーナー名義にしても、もう片方が運営会社名義なら、そちらのレビューは会社に残ります。
自社の12か月では、予約489件のうち438件(89.6%)がAirbnb、50件(10.2%)がBooking.comでした(予約経路)。2番目のサイトは件数が少ないぶん後回しにされやすく、名義の確認も漏れがちです。契約書には、サイトごとに名義人と運営会社の権限を書いてもらいます。
スーパーホストなどのバッジは、誰に付きますか
バッジや評価の制度は予約サイトごとの決まりで、アカウントに付くものと掲載に付くものがあり、条件も変わるので、ここでは断定しません。オーナー様にとって大事なのはバッジそのものより、バッジが評価しているもの、つまりレビューや返信やキャンセルの記録が、ご自身が持ち続けるアカウントに積み上がるかどうかです。確かめる場所は二つです。
一つは各サイトのヘルプページで、そのバッジがアカウントと掲載のどちらに付くか、共同ホストの運営実績がどちらに数えられるかを読みます。もう一つは運営会社への質問で、いまのバッジがどのアカウントに付いているか、会社が変わった日にそれがどうなると見ているかを聞きます。答えが返ってこなければ、そのバッジは辞める日に残らないものとして考えておくのが安全です。
送金を受ける口座は、名義と同じに決まりますか
掲載の名義と送金の受け取り先は、契約書で別々に決める項目です。送金をオーナー様の口座で受け、代行料と実費をあとで請求する形と、運営会社の口座で受け、代行料と実費を引いた残りを振り込む形があります(予約から入金まで)。
どちらにしても、受け取り口座は各サイトの入金設定の画面に出ています。名義をオーナー様にしたのに入金設定だけ会社の口座になっている、ということもあるので、契約の日に画面で確かめてください。
契約前に、何を確かめればいいですか
サイトごとに次の6つです。どれも契約書か各サイトの設定画面で確かめられ、口頭の説明だけで済ませないことが大切です。
見落としやすいのは連絡先です。名義がオーナー様でも、ログイン確認のコードが運営会社のメールや電話に届く設定なら、会社と別れたあとにご自身でログインできなくなることがあります。契約の日に、オーナー様の手元でログインできるかを一度試しておくと確実です。
- ◆名義人:アカウントを登録しているのは誰か
- ◆権限:運営会社は共同ホストか、権限付与か、ログイン情報の共有か。どこまで変更できるか
- ◆送金先:入金設定の口座は誰の名義か
- ◆連絡先:ログイン確認のコードが届くメールと電話番号は誰のものか
- ◆外し方:解約の日に権限を外す手順と、誰がそれを行うか
- ◆写真と掲載文:解約後も使えるか(契約書の読み方)
すでに運営会社の名義で動いているときは、どうしますか
まず、いまの会社とそのサイトに、名義を移せるかを聞きます。移せるかどうかはサイトの決まりと会社の対応で変わるので、ここでは断定しません。移せない場合は新しい掲載をオーナー様の名義で作り、販売を止めずに切り替える手順を代行会社の乗り換えに書きました。
切り替えの日には、カレンダーにもう予約が入っています。自社の予約は到着の中央値42日前に入るので、6週間先までの予約のおよそ半分が、その日すでに古いアカウントの中にあります。その予約は古いアカウントで最後まで受け、新しい掲載は空いている日から売る形がいちばん揉めません。
弊社では、どの名義でお受けしていますか
掲載アカウントとレビューはオーナー様の名義で、弊社は共同ホストか権限付与で運営します。送金の受け取り先は下見のあとで物件ごとに決めて契約書に書き、運営代行の月額手数料は売上の20%(固定)、清掃・リネン・消耗品は実費です。乗り換えでお受けする場合は、既存のご予約をそのまま引き継ぎます。
契約が終わる日には、弊社の権限を外すだけで、掲載とレビューと先の予約はオーナー様のアカウントに残ります。ここに出した数字は全て自社の実績で、お預かりする物件に約束する数字ではありません。
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