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設備が止まった日:修繕は売上の1.0%で、12か月のうち6か月はゼロでした

2026年10月14日 · 河邊亜美, All Good Stay 代表

廊下の収納棚に、たたんだ白いリネンと無地の箱、シャワーホースが並んでいる

自社3棟6室の12か月で、設備・備品修繕は売上の1.0%でした(2025年10月から2026年9月、2026年10月1日時点の自社実績。計測方法とあわせて運営データに公開しています)。

この行が小さいのは、設備が丈夫だからではありません。同じ12か月を月別に分けると、6か月は0.0%で、いちばん大きい月は4.7%です。問題は壊れるかどうかではなく、止まった日の数時間に何をするかで、そこでこの行の高さと、その月のレビューが決まります。

Wi-Fiや給湯が止まったら、まず何が起きるのですか

最初に動くのは修理ではなく、連絡です。一報を受けてからの数分でやるのは、遠隔で戻るかどうかの切り分けと、今夜その部屋に泊まれるかどうかの判断の2つだけです。

切り分けの順番は症状ごとに決めてあって、その場で考えません。遠隔でできることを先に全部試し、戻らなければ人が向かいます。一次受けは24時間動いていて、判断が必要なところで人に渡ります(ゲスト対応は24時間必要か)。自社6室はすべてエアコン、暖房、給湯、洗濯機つきなので、この表の5行はどの部屋でも起こり得ます。

症状先に試すこと人が現場に行くか
Wi-Fiがつながらないルーターの遠隔再起動、回線事業者の障害情報、端末側の確認多くは行かずに戻ります
お湯が出ないブレーカーと給湯器のリセットを写真の手順で案内戻らなければ行きます
エアコンが効かない設定とリモコン、フィルター、室外機の前をふさいでいないか行くことが多い項目です
洗濯機が止まるエラー表示の読み取り、排水と扉のロック多くは行かずに戻ります
玄関が開かない暗証番号の再発行、電池の残量電池なら行きます(鍵の受け渡し)

直るまでの時間は、何で決まるのですか

部品が建物の中にあるかどうかで決まります。業者の空き状況は、その次です。

業者を呼ぶと、早くても翌日、季節によっては数日先になります。エアコンが効かない日が真夏の東京で、給湯器が止まった日が真冬の札幌なら、その数日は部屋を売れません。だから各建物に置いているのは、交換が5分で済んで、置いておいても傷まない物だけです。予備のルーター、電球、スマートロックの電池、シャワーヘッドとホース、延長コード、リネン一式。給湯器とエアコンの代わりは置けないので、ここは業者との付き合いの長さで埋めるしかありません。

もう1つの資源は時間です。退室は11時、入室は16時なので、作業に使える窓は5時間(1室だけ退室10時)。その大半は入れ替えの清掃が使うので、30分を超える作業は入室のない日に寄せます。稼働83.7%ということは、予約の入っていない夜が1室あたり月およそ5泊しかないという意味でもあります。修繕の予定は、この5泊の取り合いです。

浴室のドアの横にある小さな操作パネルに手を伸ばしている、パネルの表示はぼけて読めない

修繕が売上の1.0%で収まっている理由は何ですか

月7回から8回、人が部屋に入っているからです。

清掃は売上の17.0%で、運営費のいちばん大きい行です(運営コストの内訳)。修繕の17倍あります。この2つは別の費目に見えて、実際には同じ仕組みの表と裏です。稼働83.7%、平均3.3泊なら1室あたり月7回から8回入れ替わり、そのたびに人が入って、まだ壊れていないものの異音や水の跡を見つけます。清掃を安くするという判断は、この点検の回数を減らす判断でもあります(民泊の清掃)。

月設備・備品修繕(売上比)
2025年10月1.2%
2025年11月1.5%
2025年12月1.4%
2026年1月2.2%
2026年2月4.7%
2026年3月0.0%
2026年4月0.0%
2026年5月0.0%
2026年6月0.0%
2026年7月0.0%
2026年8月1.3%
2026年9月0.0%

運営データで公開しているのは12か月の合計だけで、上の月別は同じ期間を帳簿から月ごとに分けたものです。金額が出た6か月は、2025年10月から2026年2月までと2026年8月。暖房と冷房に負荷がかかる時期です。0.0%だった6か月は3月から7月と9月、つまり季節の軽い月でした。

6室12か月では因果を証明できません。ただ点検の時期を決めるには足りていて、私たちはエアコンを6月より前に、暖房と給湯を10月より前に見ます。札幌で手間と費用が集まるのは雪が積もる2月ではなく、冬支度をする11月です(雪国の民泊)。交換の山が年4か月に集まる話は初期の家具と設備に分けて書きました。

ゲストには、いつ、何を伝えるのですか

直る前に伝えます。復旧の見通しが立っていなくても、立っていないまま伝えます。

連絡に入れるのは3つです。いま使えないもの、次に連絡する時刻、その間の代わりになる手段。お湯が出ない夜なら近くの銭湯、洗濯機なら最寄りのコインランドリー、エアコンなら扇風機の持ち込み。代わりを出せないときは、部屋の移動か滞在の短縮の相談に入ります。

お金の話は、ここでは約束を書きません。返金や部分返金、移動の費用を誰が負担するかは、予約した経路の規定と運営代行の契約、加入している保険の3つで変わります。読む場所は契約書と保険の補償範囲です(運営代行の契約書、民泊の保険)。先に決めておかないと、決めるのが夜中になります。

星が下がるのは、壊れたからではなく、連絡が来なかったからです。これは6室で数えて出した数字ではなく、6室を回していての判断です。不具合が起きた事実が書かれたレビューと、放置された不満が書かれたレビューは、同じ星になりません(レビュー評価)。

淡い木のテーブルに、伏せて置かれた携帯電話とグラス、真鍮のキーホルダーのついた鍵

交換するとき、届出や許可に関わることはありますか

同等品への交換と、仕様が変わる交換は、別のものとして扱っています。

ここに一覧表を置かないのは、条件が建物と自治体で変わり、公開した時点から古くなるからです。私たちがやっているのは、仕様が変わる交換の前に電話することです。水回りと換気は保健所の担当課、消火器と警報器と誘導灯は点検業者と消防署(消防設備の点検)。許可の条件そのものに触れる工事は、設計の段階で確認します(旅館業許可の取り方)。

順番が逆になると高くつきます。工事を終えてから聞くと、直したものをもう一度壊すことになります。

代行会社には、設備について何を聞けばいいですか

4つです。どれも答えが1つに決まる質問で、答えが曖昧な相手は、夜中に動いた経験がありません。

  • 夜11時にお湯が止まったら、誰が何を順番にやるのか。手順を言葉で言わせてください。「すぐ対応します」は手順ではありません。
  • 建物に置いている予備の一覧。何も置いていない会社は、毎回業者を待ちます。
  • 直近12か月で、設備が理由でゲストを移動させた件数と、その費用を誰が負担したか。
  • 見積りと発注の権限。いくらまでなら確認なしで直すのか、それを超えたら誰がいつ決めるのか。

最後の1つは、契約に書いておく価値があります。上限を決めていないと、夜中に電話がつながるまで修理が始まりません。自社の料金では、リネンと消耗品と修繕は実費のままで、上乗せしていません(料金の考え方)。修繕で利益が出る形にしておくと、直す判断と儲ける判断が混ざります。

この1.0%は、自分の物件に当てはめられますか

当てはめられません。修繕の比率は建物の年齢と設備の年齢の結果で、同じ建物でも設備を入れて1年目と10年目では別の数字になります。自社3棟も年齢が違います。

私たちが出せるのは将来の比率ではなく、毎月の実測値です。費用の行は毎月そのままお渡しし、何が止まって、誰が行って、どこに払ったかまで並べます(月次報告)。稼働率も修繕費も、数字でのお約束はしません。

よくあるご質問

民泊の設備が故障したら、誰が対応するのですか
分け方は契約で決まるので、業界共通の正解はありません。自社3棟6室では、ゲストからの一報を24時間受けて、遠隔で戻るものはその場で戻し、戻らないものは人が向かいます。お預かりする物件でも同じで、一次受けと切り分けと手配は私たちが行い、設備そのものの費用は実費のままお渡しします(上乗せしません)。契約前に、一次受けの窓口と発注の権限の2つを文面で確認してください。
修繕費は、売上のどれくらいを見ておけばいいですか
自社3棟6室の12か月(2025年10月から2026年9月、2026年10月1日時点)では、設備・備品修繕が売上の1.0%、消耗品が4.4%でした。ただし月別の修繕は6か月が0.0%で、最大の月が4.7%です。平均で資金を用意すると、出る月に足りません。比率は建物と設備の年齢で変わるので、この1.0%は自分の物件の予測にはなりません。
設備が直らない間、ゲストの宿泊料はどうなるのですか
決まりは1つではなく、予約した経路の規定、運営代行の契約、加入している保険の3つで決まります。だから夜中ではなく、契約のときに決めておくものです。自社では代わりになる手段を先に出し(お湯なら近くの銭湯、洗濯なら最寄りのコインランドリー)、代わりを出せないときは部屋の移動か滞在の短縮の相談に入ります。返金の線引きをその夜に決めると、必ず高くつきます。
代行会社の設備対応は、契約前にどう確かめますか
手順を言葉で言わせることです。夜11時にお湯が止まった場合、誰が最初に受けて、遠隔で何を試し、何分で誰が向かい、ゲストに何を伝えるか。あわせて、建物に置いている予備の一覧と、直近12か月で設備が理由でゲストを移動させた件数を聞いてください。見積りと発注の上限を契約に書いておくと、夜中に修理が止まりません。

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